【活動報告】心に伝わる寸劇(スキット)づくり! 交野市立藤が尾小学校で1学期の演劇創作ワークショップ(4年生)がスタート

非認知能力(自己肯定感や他者意識)を育む取組
交野市立藤が尾小学校にて、子どもたちの「非認知能力(自己肯定感や他者意識)」を育むための、年間4回にわたる演劇創作ワークショップが始まりました。
心が動くリアルな体験の積み重ねを提供
小学校中学年(3〜4年生)は、実体験を通して「より良い他者との関わり方」の基礎を身に付けていく大切な発達段階です。言葉の理論だけでなく、心が動くリアルな体験の積み重ねが重要です。これこそが、子どもたちの非認知能力を磨いていきます。
子どもたちのそばにいる教師は、学校現場での子どもたちの行動を見取り、より良い方向へ伸びゆくよう対話力を支援していく使命を持っています。そんなニーズに、一般社団法人ここでの演劇創作ワークショップは非常に適しています。

今回は、6月2日(火)・5日(金)に行われた、4年生の最初のクラスでの生き生きとした活動の様子をご報告します!
子どもは「未来からの使者」! 温かい挨拶から始まる関係性
開始前、たくさんの子どもたちが「今日はよろしくお願いします!」と丁寧に挨拶に来てくれました。
一人ひとりと丁寧にお辞儀を交わしながら、私たちはいつも**「未来の社会をよろしくね」**という願いを込めて挨拶をしています。そんな子どもたちの前向きな姿勢から、素晴らしい時間がスタートしました。
国語の学びとリンクする、4年生の「創造力」

4年生の皆さんは、直前の国語の授業で「モノ」を題材にした物語を作ったばかりとのこと。
最初に、物語って何? と尋ねます。たくさんの作品の題名が次々と挙がりました。さすが4年生です! この質問を皮切りに、物語の構造や特徴を確認します。
めあては、「心に伝わるスキット(寸劇)をつくろう」です。
執筆のルールは
1)登場人物は2人だけ
2) セリフだけで展開する
3) 原稿用紙1枚で完結
という限られた条件の中で、約1コマ(45分)で書き上げるという、ちょっぴり高度な課題に挑戦しました。
「時間差」をあえて作る、子どもたちへの寄り添い方

ワークショップは2日間に分けて行いました。
1日目(2コマ): 作品例の紹介と書き方の説明、そして執筆へ集中!(+ 2コマ目の後半から少しだけ発表を始めます)
2日目(1コマ): 提出された作品を講師が朗読し、全員でフィードバックを交流。
【先生方へ:指導のプチ工夫】
1日目で全く白紙の状態だった児童の作品が、後日2日目に学校に行った時には、きちんと提出されていました。大変嬉しかったです。担任の先生が、本人「次まで時間があるからどうする?」と聞くと「書いてくる」と返事をしたそうです。
提出されたその作品も、個性的で面白い内容で、鑑賞していた子どもたちもその素晴らしさに目を輝かせていました。読み終えたあと、その都度、作者が名乗り出る機会を挙手で用意しているのですが、「作者の人は、もしよかったら手を挙げてください」と尋ねると、本人が胸を張って手を挙げていたのが印象的でした。
一人ひとりが創造性を発揮するまでに「時間の差」ができるは当然のことです。
あえて執筆(1日目)と、鑑賞・交流(2日目)の日にちを開けるスケジュール設定が、じっくり取り組みたい子どもたちを支える大きなポイントになると再認識しました。
作品は「自分の分身」 ーー 高い自己肯定感を生み出す構造

一人ひとりが、自分の分身が登場するの見守るような気持ちで作品の発表を迎えます。みんなの前で作品が朗読されると、教室中が笑いや感心の声に包まれ、鑑賞する子どもたちの目はキラキラと輝いていました。
すべての子どもの作品には、講師からの感想を添えさせていただきました。全員が、頭の中のイメージが生き生きと動き出すような素晴らしい作品を描いてくれています。
今後の予定と御礼
今回は作品の交流が盛り上がり、全員分の朗読の時間を残せなかったことだけが心残りです。読むことができなかった人の作品は、後日、担任の先生が朗読する機会を設けてくださることになりました。クラス全員で繋いでいく温かい場に感謝いたします。

写真(藤が尾小学校の校舎)北門からの坂道は努力の積み重ねの大切さを感じさせます。
1学期はもう1クラス(6月11日・15日)でも同様に実施の予定です。
最後になりますが、児童のみなさん、たくさんのエネルギーをいただき、ありがとうございました! また、校長先生、担任の先生方、子どもたちの可能性を広げる素晴らしい時間をご一緒させていただき、本当にありがとうございました。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者プロフィール

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一般社団法人ここで 代表理事。
1965年生まれ。出版社勤務等を経て1992年より公立中学校社会科教諭。2006年夏に大阪府中学校演劇協会と出会い、創作劇活動の教育的効果に魅力を感じ研究を始める。
枚方市立西長尾小学校校長就任後は、「対話力」の向上に高い効果をもたらす「発達段階に合った創作劇活動カリキュラム」を構築し、2023年度から全学年で実施。心理的安全性のある教育環境づくりへ尽力。2025年3月退職後も教育支援活動を継続。
趣味は映画鑑賞、ピアノ練習、雑談、自作カレーづくり。





