
武田 正道
Masamichi Takeda
一般社団法人ここで 代表理事
いま、ここで、子どもたちに「ありのままの自分の良さ」を知ってほしい——それは、教師の願いのなかでももっとも大切なもののひとつです。
さまざまな経験を重ね、成長する「子ども時代」。
子どもが自身の経験を良きものにするために必要なのは、その主体者たる子ども自身の「自尊感情」です。
ありのままの自分を自信としている子どもは、困難に出会っても挑戦します。
そんな子どもたちを「ここで」支えたい。また、そんな子どもたちに関わる先生方を支えたい。そして「ここで」自分らしく幸福を自ら築く一人ひとりへとともに成長していきたい。
そんな心をひとことで表現するものとして、団体名を「ここで」としました。
ここを去って、どこか違うところに行き、環境を変えることは、自身を変革するきっかけになる場合もありますが、結局どこに行っても、自分がいるところが、「ここ」になります。
どこにいても、自分がいる「いま、ここ」で、自分のよさを見つけましょう。
私たちが実践しているロールプレイング・ワークショップのカリキュラムは、料理の隠し味としてほんのひとつまみだけ使うスパイスのように、子どもたちの「ありのままのよさ」を、いま「ここで」、ぐっと際立たせます。
プロフィール
1965年生まれ。出版社勤務等を経て1992年より公立中学校社会科教諭。2006年夏に大阪府中学校演劇協会と出会い、創作劇活動の教育的効果に魅力を感じ研究を始める。
枚方市立西長尾小学校校長就任後は、「対話力」の向上に高い効果をもたらす「発達段階に合った創作劇活動カリキュラム」を構築し、2023年度から全学年で実施。心理的安全性のある教育環境づくりへ尽力。2025年3月退職後も教育支援活動を継続。
趣味は映画鑑賞、ピアノ練習、雑談、自作カレーづくり。