寝屋川市立点野小学校で、2年生の演劇創作活動を行いました! (令和7年11月21日〔金〕)

「コミュニケーションには、互いの受け止め方に違いがある」ことを楽しく共有

 授業の最初の、元気いっぱいの「おはようございます!」の挨拶に、まず圧倒されました。

 寝屋川市立点野小学校では、全教職員が「ポジティブ行動支援」に取り組んでいます。日ごろから子どもたちの良いところを価値づける行動を先生方は意識しておられます。

 子どもたちは、前向きな姿勢が自然にできています。

 2限目と3限目にそれぞれ1学級ずつ、「何をやっているのでしょう あてっこゲーム」を行いました。最初の学級は7グループ、次の学級は6グループに分かれて実施しました。

演劇は、観客と演じる人が共に創るもの ―― 自然に他者意識が育まれます

 最初に、舞台で演じる人と客席にいるお客さんが協力しないと劇は成立しないことを伝えました。

特に、「お客さん」が、お客さんを演じてもらわなければならないことを確認しました。子どもたちは素直に、最後まで「お客さん」を演じることができていました。鑑賞態度がとてもよかったです。

 グループの先頭の人に前へ出てきてもらってお題を渡しました。各グループそれぞれに出された「お題」にしたがって、ジェスチャーで、「お題の場面」を創ります。グループで相談し、役を決めて練習をします。

 制限時間の10分以内にすべてを完成させなければなりません。

 一生懸命打ち合わせ、練習をしています。

多様なコミュニケーションの体験が含まれている演劇創作活動

「遊び」の形をとりますが、グループでジェスチャーを作る相談のときのコミュニケーションだけでなく、創った作品がどのように受け止められるのかということも体験できます。子どもたちは楽しくのびのびと発表していました。

 お題は「サッカー」です。パスがうまく連携されて、シュートまで演じていました。見えないはずなのに、「ボールが見えた」との感想もありました。

 「つな引き」がお題。発表後、どんなところを工夫しましたか? と聞くと、引っ張ってころぶところが大変だったとのこと。

「なんでそうみえたのかな?」

必ず「そう見えた理由」を聞きます。

 発表の時に、形は「あてっこ」をとりますが、必ず「そう見えた理由」を聞きます。違っていても(あたらなくても)、なぜそのように見えたのかを話してもらいます。よく聞くと、確かにそのように見えます。そうした違いを共有する時間をとても大切にします。この場面で、「コミュニケーションは、人によって受け止め方が多様なものなのだということを実感」する機会ができるのです。

「そうなんだ、たしかにそう見えるね」「いろんな見え方がして、おもしろいね」ジェスチャーで表現するグループ創作活動です。他者理解力が高まる経験を期待して行います。

「たまいれ」のかごが先についたポールを、二人で支えています。

次の学級では、4人で2チーム分の「たまいれ」の場面を作ってくれました。

発表後のフィードバックと活動後のふりかえりが大切

活動後のふりかえりシートでは、必ず自分と他者の違いや良さについて振り返る質問に回答してもらっています。

 発表直後に発言し合うフィードバックと、活動後のふりかえりシートへの書き込みは、どちらも大変重要
です。これらにより、一人ひとりが実感したことを確認し、コミュニケーションへの安心感を育む体験へと指
導を焦点化するのです。
特に発表直後のフィードバックは、指導者が、子たち一人ひとりを肯定的に価値づけする意識で反応し
ていきます。これも「ポジティブ行動支援」です。

 演劇創作活動の授業を肯定的にご理解いただきました校長先生をはじめ、担任の先生方、支援学級の担当の先生、その他にもたくさんの先生方にご協力いただきました。大変にありがとうございました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

投稿者プロフィール

武田正道
武田正道
一般社団法人ここで 代表理事。
1965年生まれ。出版社勤務等を経て1992年より公立中学校社会科教諭。2006年夏に大阪府中学校演劇協会と出会い、創作劇活動の教育的効果に魅力を感じ研究を始める。

枚方市立西長尾小学校校長就任後は、「対話力」の向上に高い効果をもたらす「発達段階に合った創作劇活動カリキュラム」を構築し、2023年度から全学年で実施。心理的安全性のある教育環境づくりへ尽力。2025年3月退職後も教育支援活動を継続。

趣味は映画鑑賞、ピアノ練習、雑談、自作カレーづくり。