7月22日の「いじめ未然防止研修」振り返りアンケートより
短時間で高い効果を生む演劇創作を活用した研修
7月22日に実施した枚方市立牧野小学校での「いじめ未然防止研修」後の振り返りアンケートの結果を紹介します。

自由記述欄の内容を紹介します。いずれの記述もグループ創作と400字スキットによる肯定的なリアクション体験が短時間で高い効果を生んだことが感じられます。
講座で特に印象に残った内容は何ですか?(全回答)
インパクトの強さを感じる演劇創作活動
・劇です。実際に先生方がしているのを見て、「あ〜こんな子いてるな〜」「あるあるやな〜」と思う場面が多く、先生役のようにたい応していきたいと思いました。
・肯定的な切り返しが大切。
・400字スキットで物語を会話だけで書くことや、それに対して肯定的にリアクションしていく取り組みをしてみたいと思いました。また、習慣化できるように意識して過ごすことの大切さも感じました。
・400字スキット。先生方のリフレーミング力が素晴らしいと感じた。
・劇を創作して肯定的なリアクションについて先生方と考えたこと。
・肯定的に捉えることで、子ども達の感情や雰囲気が良くなってくると体験することができました。
・問題行動のある児童を肯定的に受け止めながら、周りの児童の気持ちも受け止めることは難しいので、日頃から意識していきたい。
たくさんの前向きな振り返りも
・劇を通じてその人物の気持ちがよくわかった。

・先生方の演技を見て見直す部分がたくさんあるなと思いました。
・教職員参加形式での研修がとても良かった。
・問題行動を肯定的にリフレーミングすること
・劇の中で先生方が肯定的な対応をされていたのが勉強になりました
・皆さんの演技力や想像力に驚きました。また、10分という短い時間内で創作劇を作れたことで、職員間の関係が深まったと感じた。
・ベストよりベターを目指すという指導が印象に残りました。
・問題行動を注意、叱るではなく良い言葉を使って正しい行動に戻してあげる方法を学びました。実際に演じてみることで教師の役割を再発見できました。
・ロールプレイの展開を考える際にグループ内でいろんな方向性の意見が出たこと。みんな価値観も感覚も違うのだなと再認識できた。
・ロールプレイ
・どんな事にも肯定的に捉えることの難しさを感じました。(自分の能力的に)
・ロールプレイ 授業でのいろいろな場面を共有できてよかった。
・寸劇トレーニングで、子どもの立場になって演じてみたことです。
明日から取り組んでみたいことは何ですか?(全回答)

・誰に対しても肯定的に対話する。
・ベストでは無くベターを目指しながら、肯定的に子どもへ対応していきたいと思います。
・自己肯定感が低いと感じるので、自分を否定しないように気をつける。
・別の見方で見ながら肯定的なリアクションをとることを意識したいです。また400字の物語をつくって、共有する授業も実際に行いたいなと思いました。そのなかで子どもたち同士でも肯定的に共有できる雰囲気作りをしたいです。
・肯定的なリアクションをどんどんとっていくこと。
・問題行動を別の視点で捉え、前向きな声かけを心がけたいです。
・児童の行動をすぐに否定しない。
・習慣化するために良かったと子ども自身が思えるよう指導していきたい。
・2学期からは、まず肯定的な反応を心がけたいと思いました。
・物事を肯定的にとらえ、肯定的に表現していくことの習慣づけにとりくんでみたい。
・良いところを探す
・注意するのではなく肯定的に捉えられるところを探す意識を持とうと思いました。
・肯定的に受け止め、それを児童間に広がるように
・生徒指導の際には、常に心を穏やかにしながら肯定的に対応したい。
・肯定的に受け入れるための声かけ
・児童にかける言葉がけをプラスに向けていきたい。
・寸劇創作。子どもたちはどんな作品を作り上げるのか、見てみたいです。
・400字スキット
・1つの出来事をいろいろな視点で考えられるような柔軟性を持つこと
・感情的にならないように心がける
・何度も同じことを繰り返す児童にも、肯定的な言葉かけができるようにしたいです。
もし実践して効果があったことがあれば教えてください。(全回答)

―― この質問は、研修直後だったので、回答は4名のみでした。今後機会があれば、また訊ねてみたい質問です。
・これから実践していきます。
・作文を読んでみて、経験や具体的な事柄から話題を広げていきたいと思いました。
・2学期からがんばります。
・まず、「そうだね。」と肯定するとこちらのきもちが落ち着きます。
―― 以上です。

枚方市立牧野小学校の教職員の皆様、大変にありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
投稿者プロフィール

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一般社団法人ここで 代表理事。
1965年生まれ。出版社勤務等を経て1992年より公立中学校社会科教諭。2006年夏に大阪府中学校演劇協会と出会い、創作劇活動の教育的効果に魅力を感じ研究を始める。
枚方市立西長尾小学校校長就任後は、「対話力」の向上に高い効果をもたらす「発達段階に合った創作劇活動カリキュラム」を構築し、2023年度から全学年で実施。心理的安全性のある教育環境づくりへ尽力。2025年3月退職後も教育支援活動を継続。
趣味は映画鑑賞、ピアノ練習、雑談、自作カレーづくり。