いじめを生まない関係性を育てる鍵
最近noteに投稿した内容を紹介します。

noteの記事より抜粋(全文は下のリンクへ)
https://note.com/quiet_ruff5790/n/nb71a58c752df
“ここで”の演劇創作カリキュラムは、現場の教職員のみなさま自らが実践できます。取り組みやすさを意識して作られています。
「心理的安全性の高い、他者意識に立つ機会」を増やします
"ここで"による、子どもたち自身による「演劇創作活動」は、一人ひとりが台本を『創作』し、演じます。またこれは、他者を傷つけたり嫌な思いをさせたりしなければ、何でもよいというルールでおこなわれます。つまり、嘘が書けるのです。もしその内容が自分の内面を表現していたとしても、他者にはわかりません。それは、心理的安全性のある自己開示となっているのです。
「いじめへ発展させない他者意識」の涵養
実践後の振り返りには、お互いの理解の違いや他者の良さへの気づきが多く見られます。この取組を継続すれば他者意識の向上が期待できます。さらにこれは子ども同士のトラブルをいじめへ発展させない関係性づくりにもつながるのです。
学校の日常生活の中で他者との「対話」の機会は、そんなに多くありません。大抵は児童生徒同士のトラブルの発生時がその機会となります。その多くは教師が介入し解決へと向かう手立てが行われます。こうして、初めて他者意識にフォーカスすることが多いのです。
ところで、特別の教科 道徳の授業は、他者意識に関する内省の動機となります。その振り返りの気づきを生かすには、学習の後に、道徳的価値の学びを生かす現実の生活場面が必要です。それは実践されて初めて生きたものとなるからです。演劇創作活動は、その学びを生かす機会となりえます。
深い探究のために必要な、資質・能力
今、探究の授業の充実のために様々な工夫が行われています。探究の授業で子どもたちに必要とされるのは、「高い他者意識」です。いかに当事者の立場になって思考を深め、検討し、課題を設定するのかが探究の成功の鍵です。他者意識に立つ力は、その入口となります。
演劇創作は、自分が創ったものを協働して演じるという取組です。つまりこの活動は、創作し発表するまでの過程で、他者意識と自己肯定感の向上を図ることができるものなのです。
このように、”ここで”の演劇創作活動は、深い探究の礎となる力を育てるのです。
私たちは、すべての先生方に演劇創作活動を実践してもらえることを願って活動しています。
カリキュラムの概要は事業案内のページをご覧ください。
投稿者プロフィール

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一般社団法人ここで 代表理事。
1965年生まれ。出版社勤務等を経て1992年より公立中学校社会科教諭。2006年夏に大阪府中学校演劇協会と出会い、創作劇活動の教育的効果に魅力を感じ研究を始める。
枚方市立西長尾小学校校長就任後は、「対話力」の向上に高い効果をもたらす「発達段階に合った創作劇活動カリキュラム」を構築し、2023年度から全学年で実施。心理的安全性のある教育環境づくりへ尽力。2025年3月退職後も教育支援活動を継続。
趣味は映画鑑賞、ピアノ練習、雑談、自作カレーづくり。
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